2012/09/11

[書評]マンガでわかるデータベース

マンガでわかるデータベース
高橋麻奈
発売日:2005-12
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データベースの概念、基礎知識をマンガで解説した本。
マンガと解説文が半々で演習問題もあり。
結構しっかりした内容で後半は全くの初心者にはなんのことだかわからないかも。
サクッと全体を知るには良いと思う。

ちょっと萌え系のマンガだけど意外と内容はしっかりしててわかりやすいと聞いたので読んでみました。
情報処理技術者試験対策にも使えるように書かれているので受験を考えている人にちょうどいいと思います。
簡単な SQL なら書けるけどって人が読んでおくとデータベースのことをもっと理解できるでしょう。

流れとしては、第1章でデータベースとは何か、データベースの必要性について解説し、
第2章で基本的な用語を抑え、第3章で E-R モデルで分析してデータベースを設計し、
第4章で一通り SQL を使ってデータベース操作をする構成になっています。
第5章以降は運用や実際的な利用についてなので初心者にはイメージしにくいかと思いました。

正規化の話が結構わかりやすいので他の本や解説などで理解できなかったのなら読んでみるといいと思います。
非正規形: 一つの項目に複数の値が入っている状態
第一正規形: 非正規形を分割して各行に一つの値が入っている状態
第二正規形: 主キーの値が決まると他の列の値が決まる状態
第三正規形: 主キー以外の値によって他の列が決まることのない状態
ぱっと見、第二正規形と第三正規形の違いがないように見えますが、地味に違います。
「ある値によって他の値が決まる」というのを関数従属といいますが、
これは「Aが決まるとBが決まる」というのを「A→B」と表すと、「A→B」も「い→ろ→は」も含まれ、
この状態のデータベースを第二正規形と呼びます。
このうち「い→ろ→は」については、「い」が決まって「ろ」が決まり、それによって「は」が決まるという
連鎖が含まれています。このような連鎖のことをデータベースでは推移(関数)従属といい、
この連鎖をなくした、「ある値以外で他の値が決まることのない」状態のことを第三正規形と呼びます。

第一正規化は理解していましたが、第二正規化と第三正規化がイマイチ理解できていなかったのですが、
わかりやすいマンガと しっかりとした解説で理解することができました。
基本的なことから始めたい人は結構オススメです!

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